【コラム001】リーダーに徳を失なった時、組織は滅びる

皆さんは、会社が潰れる時はどんな時だと思いますか?

仕事がなくなった時、お金が回らなくなった時など 仕事が続くなくなったら会社はなくなると思う方が多いと思います。 しかし、また別の視点では、 歴史や古典から原理原則を学んでいる人は、 リーダーに徳がなくなった時、衰退や滅びの予兆を感じます。

例えば、東洋の古典哲学の舞台である古代中華王朝の興亡の歴史では、 必ず天子(王様)がわがまま勝手な非道な政治をし、 民を救うという大義のもと革命が行われ、新しい王朝が生まれます。 これを易姓革命と言います。

さて、徳とは何でしょうか?素晴らしい人間性、仁・義・礼・智・信と行った徳目に優れている事でもあり、 徳積み、人の役にたつ善行を行うこととも言います。

どちらにしても、人としてまた会社として徳があれば、苦しい時は、人の支援を受けられるものです。社員を大切にしている会社であれば、給料が払えない時でも社員が少ない給料でも奮闘してくれるケースもあります。 お客様に喜んでもらっている会社であれば、この会社を潰すしていけないと思って、買い支えてくれるかもしれません。 銀行に対して信用があれば、銀行が助けてくれるかもしれません。株主の期待に答えていれば、追加の投資をもらえるかもしれません。

自分勝手な経営、自分の利益の優先、お客をないがしろにし、ステークホルダーを尊重しなければ、誰も助けてくれません。色々な所に不義理をし、顔向けできないような状況を作り、逃げるように会社を潰してしまったら、復活することができないでしょう。

仮にもしその会社が、運に恵まれず潰れてしまったとしても、徳のある経営者、徳のある会社であれば、必ず拾ってくれるところが現れます。 徳は孤ならず、必ず隣あり。(論語) 人間性の高い人は、例え悪い時では一人にはならず、必ず仲間や支援者に恵まれす。

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